東海大岩岡研究室との共同設計
所在/栃木県益子町 用途/木彫屋台収蔵庫+公園
構造・規模/鉄骨造+木造 1階建
敷地面積/351.46㎡ 延床面積/71.75㎡ 建築面積/173.38㎡
地域・地区/第1種住居地域 指定なし
陶芸の里<益子町>が保有する、江戸末期に作られた木彫屋台を展示・保存するための施設である。
施設の目的としては、それだけの機能としてではなく、益子駅と共販センターを結ぶ街のメインストリートのうちの未整備エリアに、<益子町>の新たなネットワークの拠点となることが求められ、同時にそのシンボル性も求められた。
この「内町屋台パーク」の後に「田町」「新町」の屋台を収蔵する同様の「屋台パーク」が建設されることになっており、しだいにそれぞれの点が結ばれていくことで、地元住民や観光客の新たなコミュニケーションのネットが広がっていくことを期待している。
そういったネットワークの広がりを、 今後の地域整備の基本にしていこうとする未来型の試みである。
施設の機能は、屋台の収蔵庫・倉庫・公衆便所・休憩所であるが、天井高に応じて徐々に上っていく螺旋状の大きな屋根を掛けるものとした。そのような歪んだ屋根を作るために、木製(米ヒバ)の格子をダブルにのせて、強度を確保するとともに、格子の交点をルーズにしてその歪みを吸収している。